質疑と質問は、コミュニケーションにおける情報交換の方法を指すが、用語の使われる文脈やニュアンスに違いがある。
質疑
質疑（しつぎ）は、会議や討論、講演などの場で、特定のテーマについての詳細な情報や説明を求める行為を指す。質疑は通常、公式な場で行われ、ある程度のフォーマルさや体系的な質問が行われることが多い。
- 定義：質疑は、主に公的な場や公式な設定で行われる質問のこと。テーマや問題に対して深く掘り下げた質問を通じて、理解を深めることを目的とする。
- 特徴：質疑は、質問が組織的に行われ、回答も体系的であることが多い。例えば、会議やセミナーでの質疑応答セッションなどが該当する。
- 例：ビジネス会議でのプレゼンテーション後に、出席者がプレゼンターに対して行う詳細な質問。学会での発表後に、参加者が発表者に対して行う専門的な質問。
質問
質問（しつもん）は、情報や答えを得るために行う行為全般を指す。日常会話から公式な場まで幅広いシチュエーションで使われる用語であり、形式にこだわらず、様々な目的で質問が行われる。
- 定義：質問は、情報や知識を得るために行う、特定の答えを求める行為。質問の形式や内容は自由であり、非公式な場でも行われる。
- 特徴：質問は、形式や場面に関係なく広く使われる。日常会話やカジュアルな設定でもよく見られる。情報を得るために、簡単な質問から複雑なものまで多岐にわたる。
- 例：道を尋ねる時に行う質問や、レストランでメニューについて聞く質問。学習中に不明点を確認するための質問など。
具体例を交えた違いの説明
例えば、大学の講義中に学生が教授に対して行う「質疑応答」のセッションでは、専門的な内容について詳細な質問が行われる。一方、日常生活での「質問」は、単に知りたい情報を尋ねる行為であり、必ずしも深い掘り下げや公式な場でのやり取りを含まない。
簡単にまとめると：
- 質疑：公式な場で行われる詳細で体系的な質問。
- 質問：情報を得るための広範な行為。公式・非公式を問わず、形式が自由。
