キリスト教とモルモン教の違い

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キリスト教モルモン教は、いずれも宗教であるが、それぞれの教義、信仰の対象、歴史には違いがある。以下にそれぞれの特徴を示す。

キリスト教

キリスト教は、イエス・キリストを神の子と信じ、その教えに従う宗教である。

起源:1世紀のローマ帝国時代に、イエス・キリストの教えを基にして成立した。ユダヤ教から分派した形で広がり、広範な信徒を持つ。
教義:イエス・キリストが神の子であり、救い主であると信じ、聖書(旧約聖書と新約聖書)を信奉する。三位一体の教義(父なる神、子なるイエス・キリスト、聖霊)を持つ。
主要な宗派:カトリック、プロテスタント(例:バプテスト、メソジスト)、正教会など、多様な宗派が存在する。
聖典:聖書(旧約聖書と新約聖書)が基本的な教典である。

モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)

モルモン教は、19世紀のアメリカで創設された宗教で、特にその教義や信仰がキリスト教と異なる。

起源:1830年にジョセフ・スミスによって創設された。スミスは「神からの啓示」を受けたと主張し、モルモン書という新しい聖典を編纂した。
教義:モルモン教では、イエス・キリストが救い主であるとしつつ、モルモン書(「ラーマの書」とも呼ばれる)を聖典として認める。三位一体の教義は存在せず、神、イエス・キリスト、聖霊は別々の存在とされる。さらに、神の啓示は現在も続いていると信じ、現代の預言者や使徒が指導する。
主要な実践:布教活動を重視し、特に「宣教師制度」を設けて世界中に信仰を広める。洗礼や神殿儀式など、独自の儀式がある。
聖典:モルモン書(「ラーマの書」)、教義と聖約、珍しい歴史書「教義と聖約」などが教典として重要視される。

具体例を交えた違いの説明

例えば、キリスト教のカトリック教徒は聖書に基づく教義を持ち、教皇を信じるが、モルモン教徒はモルモン書を聖典とし、教会の預言者の指導を重視する。また、キリスト教では三位一体の教義が中心となるのに対し、モルモン教では三位一体の教義を採用せず、神、イエス・キリスト、聖霊を別々の存在とみなす。

簡単にまとめると:

キリスト教:イエス・キリストを神の子と信じ、聖書を基本とする。三位一体の教義を持ち、様々な宗派が存在する。
モルモン教:ジョセフ・スミスによって創設され、モルモン書を聖典とする。神、イエス・キリスト、聖霊は別々の存在とし、現代の啓示を信じる。

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