サブレとビスケットは、どちらも焼き菓子であるが、材料や作り方、食感において異なる特徴を持っている。
サブレ
サブレ（sablé）は、フランス発祥の焼き菓子で、特にバターをたっぷりと使用したリッチな味わいが特徴である。サブレはその名の通り、「砂のように」崩れる軽い食感を持っており、サクサクした口当たりが特徴的である。
- 定義：サブレは、バターを多く含むことで、口の中で崩れるような食感が特徴のフランスの焼き菓子である。
- 特徴：高脂肪のバターを使用し、粉砂糖や小麦粉と混ぜ合わせて作る。通常は、形が崩れやすいほどバターを多く含むため、非常にリッチな味わいとサクサクした食感が楽しめる。
- 例：フランスの伝統的なサブレには、サブレ・ブルトン（ブルトン地方のサブレ）やサブレ・ナンテ（ナント地方のサブレ）などがあり、それぞれ地方の特色を生かしたレシピがある。
ビスケット
ビスケット（biscuit）は、広く一般的に知られる焼き菓子で、特にイギリスやアメリカでよく食べられている。ビスケットはサクサクした食感を持ちつつも、サブレと比べるとバターの量が少なく、比較的軽い食感が特徴である。
- 定義：ビスケットは、小麦粉とバター、砂糖を基本にして作られる焼き菓子で、サクサクとした食感が特徴である。
- 特徴：材料には、バターの代わりにショートニングや植物油を使うことが多く、サブレに比べて軽めの仕上がりになることが多い。形や味付けはさまざまで、甘いものから塩味のものまで多岐にわたる。
- 例：イギリスでは「ビスケット」とはクッキー全般を指すことが多いが、アメリカでは「ビスケット」は特に朝食用の軽食で、サクサクしていて柔らかい食感を持つものが多い。例えば、「ショートビスケット」はアメリカの伝統的なビスケットの一種である。
具体例を交えた違いの説明
サブレとビスケットの違いを具体的に説明すると、サブレはフランスのパティスリーでよく見られる高脂肪のリッチな焼き菓子で、バターを多く使用しており、崩れるようなサクサク感が特徴である。一方、ビスケットは、一般的にサクサクして軽めの食感を持ち、ショートニングなどを使用して作るため、サブレほどのリッチさはない。
簡単にまとめると：
- サブレ：バターを多く使用し、サクサクで崩れるような軽い食感を持つフランスの焼き菓子である。
- ビスケット：比較的軽い食感で、バターの代わりにショートニングや植物油を使用することが多い焼き菓子である。
