葛餅とわらび餅は、どちらも日本の伝統的な和菓子であるが、原料と製法に違いがある。
葛餅
葛餅は、くず粉（葛粉）を主成分とする和菓子で、くず粉はクズという植物の根から作られる澱粉である。葛餅は、このくず粉を水で溶かし、加熱してから冷やして固めたものである。
・ 定義：葛餅は、くず粉に水を加え、煮てから冷やして固めたもの。透明感があり、柔らかい食感が特徴である。
・ 特徴：しっとりとした食感で、滑らかな口当たりがあり、冷やして食べることが多い。色とりどりのシロップやあんこを添えて提供されることがある。
・ 例：黒蜜やきな粉をかけて食べることが一般的であり、デザートや軽食として楽しまれる。
わらび餅
わらび餅は、わらび粉を主成分とする和菓子で、わらび粉はわらびという植物の根から作られる澱粉である。わらび餅は、この粉を水で溶かし、加熱してから冷やして固めるが、葛餅よりも弾力のある食感が特徴である。
・ 定義：わらび餅は、わらび粉に水を加え、煮てから冷やして固めたもの。弾力のある食感で、しっかりとした噛みごたえがある。
・ 特徴：弾力があり、もちっとした食感が特徴で、一般的にはきな粉や黒蜜とともに提供される。口当たりがもちもちしており、しっかりした食感が楽しめる。
・ 例：きな粉や黒蜜と一緒に食べることが一般的であり、特に夏場に冷やして食べられることが多い。
具体例を交えた違いの説明
例えば、葛餅は滑らかでしっとりとした食感を持ち、冷やして提供されることが多い。一方、わらび餅はもちっとした弾力があり、しっかりとした噛みごたえが特徴で、こちらも冷やして食べることが多い。両者は、使用する粉の種類や食感、口当たりにおいて異なり、調理方法や食べ方も異なる。
簡単にまとめると：
・ 葛餅：くず粉から作られ、滑らかでしっとりとした食感が特徴で、主に冷やしてデザートとして食べられる。
・ わらび餅：わらび粉から作られ、もちっとした弾力が特徴で、主に冷やしてきな粉や黒蜜とともに食べられる。
