給与と俸給は、どちらも労働に対する報酬を指すが、用語としての使い方や意味に違いがある。以下にそれぞれの違いを説明する。
給与
給与とは、労働者が勤務先から受け取る定期的な報酬で、基本給や手当、賞与などが含まれる。以下の特徴がある。
・ 広範な意味：給与は、サラリーマンやアルバイトなど、あらゆる形態の雇用契約に基づく報酬を含む。月給、時給、日給など、さまざまな形態がある。
・ 構成要素：基本給のほかに、役職手当、資格手当、通勤手当などが含まれる。また、年に数回の賞与（ボーナス）が支給される場合もある。
・ 支給形式：給与は通常、月ごとに支払われるが、契約内容により異なることがある。
俸給
俸給とは、主に公務員や特定の職業において使用される報酬の形態で、特に官公庁や公務員に対して支給される給料を指す。以下の特徴がある。
・ 公的な意味：俸給は、主に公務員や一部の特定の職業で使用される。公的な職場での定期的な給料として位置付けられる。
・ 定期的な支給：俸給は通常、一定の期間（例：月ごと）ごとに定額で支給される。昇給は年度ごとや一定の評価に基づいて行われることが多い。
・ 構成要素：基本給が主な要素であり、手当や賞与はあまり含まれない場合が多い。また、給与に比べて固定的な額であることが多い。
具体例を交えた違いの説明
例えば、公務員が受け取る給料は「俸給」と呼ばれることが多く、これは公的な職場での定期的な報酬を意味する。一方で、民間企業で働くサラリーマンが受け取る給料は「給与」と呼ばれ、基本給や手当、賞与などが含まれる。
簡単にまとめると：
・ 給与：広い意味での労働報酬を指し、民間企業などで一般的に使用される。基本給、手当、賞与などが含まれる。
・ 俸給：主に公務員や特定の職業で用いられる報酬で、定期的な給料を指す。基本給が主な要素で、昇給は年度ごとや評価に基づく。
