「ノロウイルス」と「O157」は、どちらも食中毒を引き起こす病原体だけど、原因となる微生物や症状に違いがあるんだよ。
1. ノロウイルス
「ノロウイルス」は、食べ物や水を介して感染するウイルスで、主に冬に流行することが多いんだ。ノロウイルスによる感染は、急性胃腸炎を引き起こし、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛だよ。ウイルスに感染すると、感染者の体内で急速に増殖し、短期間で症状が現れることが多いんだ。ノロウイルスは、調理や手洗いが不十分な場合に、食品や水を介して感染することがあるよ。
つまり:
- 食べ物や水を介して感染するウイルス
- 主な症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
- 冬に流行することが多い
- 例:生のカキや手洗い不足による感染
2. O157(腸管出血性大腸菌)
「O157」は、腸管出血性大腸菌(E. coli O157:H7)と呼ばれる細菌で、主に生肉や不衛生な水、食品を介して感染するんだ。O157による食中毒は、重い腹痛、激しい下痢(しばしば血便)、嘔吐などの症状を引き起こすことがあるよ。特に、腎臓に影響を与えることがあり、重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあるんだ。O157は、加熱不十分な肉や汚染された食品から感染することが多いよ。
つまり:
- 生肉や不衛生な水、食品を介して感染する細菌
- 主な症状:重い腹痛、激しい下痢(血便)、嘔吐
- 腎臓に影響を与えることがあり、重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがある
- 例:生のハンバーグや汚染された野菜から感染
簡単にまとめると:
- ノロウイルスは、ウイルスによって引き起こされ、主に吐き気や嘔吐、下痢などの急性胃腸炎の症状を引き起こす。
- O157は、細菌によって引き起こされ、重い腹痛や血便を伴う下痢、腎臓への影響を引き起こすことがある。
これで「ノロウイルス」と「O157」の違いが分かりやすくなったかな?