デカダンスの意味
- 概要 -
大きな踊りでデカダンス……というのは冗談で、デカダンスとは19世紀に起こった、芸術の思想の一つである。
- 詳しい解説 -
19世紀末に起こった芸術運動の余波を受け生まれた、とある一派のことやその信念・思想を指す言葉である。
芸術傾向でいうと、極端なほどまでに突き詰めた技巧を尊重したことから、それが思想に転じると、病的なまでに感受性を重んじるような考えの人たちのことを指すようになった。そこから派生して、非社会的なとんがった生き様(基本的には道徳や一般的な価値観に反した考え)な思想のことを、デカダンスと呼ぶようになったのである。
一言でいえば、ろくでもない思想ではあるのだが、前述したとおり、こと芸術の分野になると、非常に洗練された一派であるので、ファン層はいまだに多いのである。
退廃的で背徳的な傾向にあることから、終末論者などにこの思想を持っている人が多い。