サロンの意味
- 概要 -
客間や応接間のことだが、もう一つの意味である社交的集会の意味合いが強い日本では、立派な客間や豪華な応接間以外では、あまりサロンとは使わない。
- 詳しい解説 -
サロンとは客間のことであり、その由来は、中世ヨーロッパにおいて、上流階級の婦人たちが自分たちの家の客間・応接間で開いていた社交的な会合のことをそう呼んでいたことからである。
なので、たとえ客間や応接間であっても、それが純日本風のものであれば、それはサロンとは呼ばない。あくまでヨーロッパ風(特にフランス風)の客間のことをサロンと呼ぶのである。ネイルサロンという言葉もあるが、ああいった店舗はほとんど日本的な内装はしておらず、どちらかといえば西洋風であることから、その意味が推し量れるだろう。
また美術博覧会の会場や、画廊のことも一般的にはサロンと呼ぶ。これも大本は中世ヨーロッパ時代の動きや風習が、その名残となっているのである。