エンゲル係数の意味
- 概要 -
よく家計簿の話や、所得の話になると出てくるエンゲル係数という言葉。これは、家庭の総支出のうち、食費が占める割合のことを表す言葉である。
- 詳しい解説 -
エンゲル係数とは一般家庭の総支出における、食費の割合のことである。例えば月の総支出が10万円として、そのうちの食費が2万円だった場合は、エンゲル係数は20%だといえる。
一般的には、このエンゲル係数が高いと生活水準が低い(=家計が苦しい)とみなされ、家計簿をつけている主婦なんかは、まずこのエンゲル係数を下げることが、貯蓄を増やす第一歩だ、なんて言われることが多い。その理由として、総支出の内食費の割合が低いほど、他に回すお金がある、という考えが基本にあるからである。
誰かの名前のような言葉だが、実際その通りで、これは1857年にドイツの社会統計学者「エルンスト・エンゲル」がこの論文を発表したことにより「エンゲル係数」と名付けられるようになったのである。