ニヒリズムの意味
- 概要 -
虚無主義と訳されるが、わかりやすくいうと、この世界に意味なんかない! 客観的価値など存在しない! という、世界を否定するような思想のことである。
- 詳しい解説 -
「あいつはニヒルな男だ」なんていうと、世界の在り方を憂いた、ちょっと陰のある男……みたいな意味で紹介されることが多いが、ニヒリズムといえば、そんなかわいげのあるようなものではなく、「虚無主義」と訳されるように、すべての事象には意味などなく、なにごとも偽りのものである、というような中二病まっしぐらな考え方のことをいう。
ようは世界の在り方すべてを否定するという思想なのだが、そこから転じて、既存の価値観や現在のあり方、これまでの歴史といったものを全否定する態度で物事を考える思想のことをそう呼ぶようになった。
当たり前だが、哲学的な立場以外でこのニヒリズムになってしまうと、現在の社会ではまともに対応できず、人生からドロップアウトしたものとして見られることがほとんどである。