トートロジーの意味

トートロジーの意味

- 概要 -

いわゆる修辞技法のひとつである。「同義語反復」などと呼ばれ、同じ意味の同じ言葉を繰り返すことを指す。

- 詳しい解説 -

同義語反復という、なんともわかりづらい日本語訳がついている言葉だが、これは例文を見た方が理解が早い。

「しばらく会ってなかったけど……やっぱりそういうところ、AくんはAくんだなぁ」というように、この「AくんはAくん」というところが、同じ言葉を反復させていて、なおかつその意味を強調させているような使い方がトートロジーである。

乱暴な言い方をすれば、ちょっとくどい言い回しのことである。また、必ずしも同じ言葉を反復させなくても、同じ意味のことを反復させていると、それもトートロジーなのである。例えば「死んでなけりゃ、生きてるだろう」というセリフ。(死んでない=生きている)ということなのだから、意味的には同じことを繰り返していることになる。ただ、こうすることによって、言いたいことを強調したり、話の焦点を明確にしたりするときに用いられるのはトートロジーなのである。