夕焼けと朝焼けの違い

-　詳しい解説　-

夕焼けとは太陽が沈む頃、西の方の空が真っ赤に染まって見える現象のことをさす。また夕焼けで赤く染まった雲は夕焼け雲という。夕焼けの起こる原因は光の散乱である。夕方に太陽が地平線に近い所に来たとき、太陽光の入射角が小さくなると、太陽光のうちでも波長の短い青色の光は大気中で散乱したり吸収されて見えなくなり、波長の長い赤色の光だけが目に届く。

秋の夕暮れは特に夕焼けが美しく、秋と夕焼けは結びつけてイメージされることが多いが、俳句においては夕焼けは夏の季語である。また、古来夕焼けの翌日は晴れると言われる。また、夕焼けはノスタルジックなイメージや、郷愁をさそうイメージと結びつけられることが多い。

それに対して朝焼けは太陽が昇る頃、東の方の空が赤く染まって見える現象で、その起こる仕組みは夕焼けと同じである。夕焼けと同じく、夏の季語である。また夕焼け、朝焼け時ともに太陽の蜃気楼と言われる現象があり、太陽がだるまの形に見えることがあり、だるま夕日やだるま朝日と呼ばれる。