百貨店とファッションビルの違い

-　詳しい解説　-

百貨店とファッションビルは、ショッピングを楽しむ場所であるが、経営形態や取扱い商品など根本的に異なる。

百貨店は、日本の場合は江戸時代（あるいはそれ以前の時代）創業の呉服店から出発したものが多く伝統がある所が多い。経営形態は、一つの事業者が多様な商品をひとつの大規模店舗で販売する小売販売業である。商品は百貨店所属のバイヤーが選び百貨店が直接販売しているフロアーと、衣類売り場はそのブランドから派遣されているスタッフが対応するフロアーに分けられる。収益は各階の売上を総額して算出する。

ファッションビルは、ショッピングセンターのひとつであり、ファッションや雑貨がメインに百貨店より安価なものを取り扱うことが多い。経営形態は、一つの事業者が統合しているが、収益の柱はテナント料であり、店内の運営は入居テナント（店舗）に委ねられている。設計時点でコンセプトが定められており、それに沿った店舗に打診していく方式が主流である。