被害者と被災者の違い

-　詳しい解説　-

被害者と被災者は、ある物事に対して影響を被った人を表わす呼称である。

被害者は、刑法で「犯罪によって害を被った者」と定義されている。事件や事故では被害者と呼ばれ、被害者が亡くなった場合は、被害者の家族は遺族と呼ばれる。この場合、被害者の対極は加害者と呼ばれ、裁判を通したうえで刑法で何らかの刑罰が科せられることになる。

被災者は、台風、地震、津波、豪雨などの自然災害により、被害を被った人たちのことである。自然災害による被害は、住宅が損壊して住める状態ではなくなってしまった、ライフラインが破壊され以前の生活とは違ったものになってしまった、などさまざまである。被災者は行政が指定する避難所に目途がつくまで避難生活を送ることが多い。