歯と骨の違い

-　詳しい解説　-

歯とは口の中にある主に咀嚼（そしゃく）するための器官である。人体では最も硬い器官である。鳥類以外の脊椎動物は歯を持っている。
人間は乳歯と永久歯の二組の歯を持つが、ウサギやネズミなどは一組の歯が伸び続け、サメの歯は二週間に一度新しい歯が作られる。
ほ乳類がもつ牙（きば）は、通常長く強大に発達した犬歯（けんし）や切歯（せっし）である。象牙は食物を掘り出したり戦いのために発達した象の切歯である。

また歯（し）には年齢やよわいという意味もある。

これに対して骨とは脊椎動物において骨格を形成する硬い結合組織である。リン酸カルシウムを多量に含んでいる。骨は内臓などの体内の器官を支え、筋肉を用いた運動を可能にし、姿勢を維持し、また栄養を貯蔵したり、血球を生産するという役割を持っている。人間には大人の体で206個の骨があり、幼児は約270個の骨を持っている。

また骨（こつ）には物事をうまく処理するための要領やポイント、芸道における奥義（おうぎ）といった意味もある。