菜種油とひまわり油の違い
- 概要 -
菜種油とは、セイヨウアブラナから採れる植物油脂である。日本で消費される油の6割は菜種油である。菜種油を精製した白絞油(しらしめゆ)は特に揚げ油として使われる。これに対してひまわり油は、ヒマワリの種子を原料とした植物油脂である。ヒマワリ油の主な成分はオレイン酸で、不飽和脂肪酸が少ない。
- 詳しい解説 -
菜種油とは、セイヨウアブラナから採れる植物油脂である。昔は灯火用にも用いられていたが、現在は主に食用として用いられる。特に日本で消費される油の6割は菜種油である。
菜種油は日本をはじめアジア各国で昔から食用として使用されていたが、多く接種すると心臓障害を引き起こす原因になる不飽和脂肪酸が多く含まれている。そのためアメリカでは菜種油の食用は禁止されていた。それがカナダで菜種油の中でも不飽和脂肪酸を含まないキャノーラ品種が開発され、キャノーラ油として販売されるようになり、世界各国で食用にされている。
また、菜種油を精製した白絞油(しらしめゆ)は特に揚げ油として使われる。
これに対してひまわり油は、ヒマワリの種子を原料とした植物油脂である。食用として用いられる。サンフラワー油とも呼ばれる。しばしばサフラワー油と混合されるが、サフラワー油とは紅花油のことである。
ヒマワリ油の主な成分はオレイン酸で、不飽和脂肪酸が少ない。炒め物などに使われるほか、マーガリンの原料にもなっている。近年ではバイオディーゼル用燃料としても研究が進められている。
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