鉄と鋼の違い
- 概要 -
鉄は原子番号26の元素で、元素記号はFeである。金属元素の一つである。鋼（はがね）は鉄を主成分とする合金のことである。鉄の持つ強度や耐熱性、磁性などの性能を人工的に高めた金属である。
- 詳しい解説 -
鉄は黒い金属であり、そこから黒鉄（くろがね）とも呼ばれていた。安価で比較的加工しやすく、さらに手に入りやすい金属のため人間の道具として非常に身近である。紀元前18世紀にはすでに製鉄技術があったことが分かっている。鉄器時代以降、最も重要な金属の一つで産業革命以降、ますますその重要性は増していった。
また工業においてのみならず、鉄は人体にとっても必要不可欠な物質である。鉄分が不足すると血液中のヘモグロビンや赤血球の数が減り、貧血などを引き起こすことがある。鉄分を多く含む食品は豚レバーや鶏レバー、小松菜やひじき、納豆やほうれん草などである。
鋼（はがね）は鉄に含まれる代表的な不純物の炭素の含有量が0.3％から2％のものをさす。刃物を作るのに使われた。また鍛えた鉄であるため鍛鉄（たんてつ）とも世呼ばれた。
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