背広とジャケットの違い

-　詳しい解説　-

背広とは主に男性用の平常用の折り襟のスーツのことで、サックコートとも呼ばれる。19世紀後半から普及した洋服である。共布で仕立てられた上着とズボンのスーツ（ツーピース）かこれにベストも入った三つ揃い、あるいはスリーピースをさす。

一方ジャケットJacketとは腰あたりまでの丈の上着の総称で、普通は前開きで袖付きの洋服のことである。男性用、女性用のみならず子供用まで様々な種類がある。
ヨーロッパなどでは高級レストランのみならず、一般に夜間にレストランで食事する場合はジャケットを着用するのがマナーである。またジャケットを着用する場合は、普通はTシャツではなくYシャツを着用する。

背広の上着をさす場合もあるが、背広の上をスーツの上着などと呼び、ジャケットと区別する場合もある。通常、背広の上着はジャケットよりも薄手で光沢やツヤのある生地でできており、サラッとした着心地である。それに対してジャケットは生地の目が荒めで厚手の生地のものが多い。