査察と税務調査の違い

-　詳しい解説　-

査察と税務調査のいずれも国税局や税務署による調査のことである。

税務調査は任意調査であり、捜索や差し押さえなどはない。この任意調査は、会社を経営する人であれば一度は経験するであろう一般的なものである。

これに対して、査察とは国税査察部が脱税の容疑者に対して、国税犯則取締法に基づき、強制調査を行うことである。映画「マルサの女」で有名になったマルサとは国税部内の隠語で、正式には国税査察部のことである。査察においては、帳簿などの書類を捜索したり、差し押さえたりする場合もある。調査人数も、税務調査とは異なり、何十人単位で大規模に行われる。また査察調査が行われるときは、脱税額も巨額なケースが多い。巨額な脱税事件に関してはテレビやメディアなどでも大きく報道され、話題になることが多い。