コンクリートとセメントの違い

-　詳しい解説　-

コンクリートとセメントは、同じものではない。

コンクリートは、ビル、ダム、道路、護岸壁、橋梁などとあらゆる場所・物に使われている。コンクリートは、「セメント」「水」「砂」「砂利」を練り混ぜて固めたものである。あらゆる工事・建設現場などでは、工場ですでに材料を混ぜ合わせて生コンクリートにした状態で、コンクリート車に積んで、現場へ持ってきて、流しこんで固めている光景が見られる。生コンクリートとは、固まる前の液体の状態のことをいう。

セメントは、コンクリートを形成する主材料のひとつである。セメントを構成する主原料は、「石灰石（カルシウム）」「粘土（シリカ・アルミナ）」「鉄（鉄分）」から成る。これら3つの原料を、ある比率で配合、粉砕、焼成して化学反応させ、最終的に粉末にする。最終的に粉末になったものが、セメントと呼ばれる。

セメントは、コンクリートの材料をそれぞれつなぎあわせる接着剤の役割を持つ。セメントの比率が少なくなると、コンクリートの強度が下がる。なお、砂は細かい砂、砂利は荒い砂、である。