雇用保険と社会保険の違い

-　詳しい解説　-

雇用保険とは国が運営する保険の制度で、労働者の生活や雇用の安定、失業の予防、また雇用機会の増大を目的としている。
雇用保険は主に労働者が失業した場合に必要な給付を行い、また労働者がその職業に関する教育訓練を受けたときにも必要な給付を行う。

これに対して、社会保険とは社会保障の一つである。事故や疾病、高齢化、失業、介護、労働災害といったリスクが起きたときに現金などが支給されることで、生活を保障する相互扶助の仕組みである。日本では、医療保険、国民年金、介護保険、雇用保険、労災保険がある。日本では強制的に加入を求めている。
また、生活保護が困窮に陥った場合に最低限の生活を保障する救貧制度であるのに対し、社会保険は生活上のリスクによる困窮をあらかじめ防ぐための制度である。