ココアとコーヒーの違い

-　詳しい解説　-

ココアとコーヒーは、嗜好飲料であるが、含まれる成分により味わいや香りが異なる。

ココアは、カカオ豆を粉末にしたものである。ポリフェノール、ビタミンC、ビタミンE、リコピンなどの栄養素を含み、粉末をお湯に溶かして飲むだけなのでこれらの栄養素を余すことなく摂取できる。また、体を温める働きや抗酸化作用、殺菌作用、食物繊維を含む。甘くて優しい味はリラックス効果ももたらすと言われている。ただし、チョコレートと同じカカオ豆から作られるので、カロリーが高くなる。

コーヒーは、コーヒー豆を粉末にしたものを、お湯で抽出して飲むものである。コーヒーは99％が水分、1％が栄養素であるが、カフェインやポリフェノールによる抗酸化作用や強心作用などの薬理作用を豊富に含む。コーヒーの香りは抗酸化作用を含む物質が約300種含まれており、リラックス効果ももたらす。ただ、胃液分泌を促進するのでコーヒーを飲んで胃が痛くなる人や、貧血気味の人はコーヒーを飲むタイミングを考慮する必要がある。