神主と住職の違い
- 概要 -
神主(かんぬし)とは神社で神事に仕える人のことをさし、祭儀や社務を行う人のことである。これに対して住職(じゅうしょく)とは、本来は住持職といい、一寺院の長のことである。
- 詳しい解説 -
○神主
かつては神主は神職の長のことをさしていたが、現在では神職と同義で使われている。神主の服装は通常、狩衣(かりぎぬ)に差袴(さしこ)をはき、烏帽子(えぼし)をつける。狩衣の色目や文様は、天皇の着用する黄櫨染(こうろぜん)や皇太子が着用する黄丹(おうに、おうだん)の禁色以外であれば、特に指定はない。
狩衣は恒例祭や恒例式の他、地鎮祭(じちんさい)や様々な祈願祭などの神事において着用される。特に清浄を必要とする祭では、紋のついていない白狩衣に白差袴に烏帽子を着用する。
○住職
僧侶になれば必ず誰もが住職になれるわけではなく、宗派によってその条件は異なる。女性では住職になれない場合や、世襲により住職を継承する場合もある。
住職は通常、作務衣(さむえ)を着用し、仏事には法衣(ほうえ)を着用する。白衣の上に法衣を着用し、さらに袈裟(けさ)をかける。
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