カメラマンとフォトグラファーの違い

-　詳しい解説　-

カメラマンとフォトグラファーは、カメラを使用するので混同しがちであるが、厳密には異なる。

カメラマンは、cameraman（英語）と書き、「映画やテレビなどの撮影技師」が本来の意味である。映画やテレビの撮影で使用する機材は、放送用ビデオカメラと呼ばれ、重さが数百kgもあるが、高画質・堅牢性・機動性などすべてに妥協を許さないクオリティのものである。カメラマン（撮影技師）には、これらの性能を理解したうえでの撮影技術が求められる。

フォトグラファーは、photographer（英語）と書き、「写真家」が本来の意味である。近年では、自ら「写真家」あるいは「フォトグラファー」と称し、一眼レフを駆使し、被写体を求めて日本国内外を旅し、芸術性の高い写真やメッセージ性の高い写真を撮影し、個展を開いて発表する、という活動を行なう人が多い。フォトグラファーには、「動物」「風景」「自然」「水中」「人物」「山岳」などといった得意分野で追求する人が多く、またその分野の知識も持ち合わせているのが特徴である。フォトグラファーの中には静止画だけではなく、動画も撮影する人も多い。

テレビ局である番組を録画する時、自社のスタッフの中にそのスキルを持つ人がいない場合は、フォトグラファーに依頼していることもある。