カシミアとパシュミナの違い
- 概要 -
カシミア、あるいはカシミヤとはカシミア山羊から採取された毛や、それから作った毛織物の製品のことである。一方パシュミナとはカシミアを糸にして織り上げた素材や、それを用いて作ったストールやショールをさす。
- 詳しい解説 -
カシミアは高級素材として知られており、非常に高価なため「繊維の宝石」とも呼ばれる。名前はインド北部のカシミール地方に由来する。非常に細く繊細な毛質が特徴で、とても柔らかく保湿性にも優れている。また上品な光沢があり肌触りが良い。色は白色の場合染色の際に漂白が必要なく、毛が長いほど織ったときに毛玉になりにくいので上質であるとされる。カシミアは非常に人気のある高級素材であるが、識別が難しいため偽物も多く出回っている。
一方パシュミナとはカシミアを糸にして織り上げた素材や、それを用いて作ったストールやショールをさす。細いカシミア糸を使うため、ネパールなどでは伝統的に縦糸に絹糸を利用したりしている。また高級なものではカシミア100%の糸で作った織物もある。近年では日本を始め欧米諸国で流行しているが、定義が曖昧なため低ランクのカシミア素材や化学繊維を用いた粗悪な製品までがパシュミナとして販売されている場合が多い。
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