院と寺の違い
- 概要 -
もともと寺とは客を宿泊させる場所を意味であったのが、転じて僧侶が居住する建物を示すようになった。一方、院は寺の一部の建物を指すことが多く、特に寺の中にあって人が居住することもできる施設のことでもあった。しかし、院号は平等院鳳凰堂で有名な平等院などのように、貴人の建立した寺院の称号としてつけられる場合もある。
- 詳しい解説 -
寺の名前には、寺号、院号、山号がある。○○寺というのは寺号であり、○○院とは院号のことである。これら全てを持つ場合、このうちのいくつかを持つ場合などが様々であるが、基本的には寺の正式名称である寺号に加え、その寺のある山、あるいは単に別称としての山号をつける場合と、院号をつける場合がある。
例えば、比叡山延暦寺の場合、比叡山、あるいは叡山が山号で、延暦寺が寺号である。また高野山金剛峰寺では、高野山が山号、金剛峰寺が寺号である。鎌倉大仏で有名な高徳院も、詳しくは大異山高徳院清浄泉寺（だいいざんこうとくいんしょうじょうせんじ）という。
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