イノシシとブタの違い

-　詳しい解説　-

イノシシ（猪）は首が短く背中に黒褐色の剛毛を持つ。鼻が非常に敏感で、神経質で警戒心の強い動物であり、興奮すると、背の怒り毛を立てて突進する。ここから、向こう見ずに物事を進めることを猪突猛進（ちょとつもうしん）と言う。

イノシシのこどもはシマウリに似た縞を持っており、ウリ坊やウリン坊とも呼ばれる。
近づいてきた人間を襲うこともある。古くから狩猟の対象となっており、現在でも世界各国で食される。日本ではイノシシの肉は牡丹肉（ぼたんにく）とも呼ばれ、ぼたん鍋などにして食べる。またイタリアなどではサルシッチャなどのソーセージに加工されることが多い。

一方ブタはイノシシを家畜化した動物で、犬よりも知能が高いと言われ、非常に清潔好きな性質を持ち、免疫力が強い上に適応性も高いため、飼育は容易であると言われる。世界中で食用にされているが、中東ではイスラム教やユダヤ教で禁忌となっている他、宗教に関わらず豚肉を食べる習慣があまりない。