犬と狼の違い

-　詳しい解説　-

犬とはイヌ科のほ乳類の一つである。広義のイヌにはイヌ科に属する動物、イエイヌ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、キツネ、タヌキ、リカオンの総称であるが、一般に犬という場合イエイヌDomestic dogをさす。

犬はイエイヌと呼ばれるように、最も古くに家畜化された動物と言われており、人間によって作り出された動物である。猫と同様に、ペットや伴侶動物として広く飼育されている。また牧羊犬や番犬、盲導犬、警察犬、そり犬、救助犬、猟犬など、人間のパートナーとしての役割も担ってきた。

一方、狼もイヌ科のほ乳類の一つであり、通常タイリクオオカミ（ハイイロオオカミ）を指す。近縁種にはコヨーテやアビシニアジャッカルなどがいる。犬は狼を家畜化されたものだと考えられている。狼は通常2匹から15匹の群れを作って生活している。まれに群れからはぐれたり仲間とうまくコミュニケーションが取れずに単独で行動する狼がおり、これが一匹狼の由来である。狼は肉食で、猪や鹿、山羊や羊などを狩って食べる。