トンボの平均寿命・最高寿命

昔の日本は「秋津洲」（あきつしま）と呼ばれることがあったんだよ。これは、今の言葉に直すと「トンボの国」という意味があるんだ。実はトンボは、かつて武士の間でも縁起が良く、勝利をもたらす虫として知られていた。だから、古くから親しまれてきた昆虫なんだね。

トンボの交尾のやり方は、ちょっぴりロマンチック。まず、オスはメスを見つけるとつかまえて、連結して「タンデム飛行」を行うんだ。そして、メスとオスは腹部を曲げて交尾をする。この時に、2匹の体の形がちょうどハートのように見えるんだ。そして、このハートの形のまま、空を飛んでいることもあるんだ。（トンボの種類によっては三日月のような形になることもある）。

オスのトンボはなわばりをもっているんだけど、そのなわばりのなかでひたすらメスがやってこないか待ちぼうけしているんだ。そしてメスが来たら、交尾に誘うんだよ。でも、既に交尾しているメスはオスを拒むんだ。尾の部分を持ち上げたりして、拒否するんだよ。そうされると、オスは引き下がるしかないんだ。